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部下を「管理する」とは?
当ブログでは、組織内の研修・人材育成担当者の方、管理職やリーダーの方々に役立つ情報を発信しています。組織改革、管理職育成、リーダ研修、人材開発、リーダーシップ開発、ビジネスコミュニケーションなどのご参考になれば幸いです。JRLAの理事3名が執筆を担当しています(月:林、水:向川、金:大石)。
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部下を「管理する」とは?
こんにちは。日本リレーショナルリーダーシップ協会(JRLA)の大石典史です。
このブログを読まれているあなたは、組織のリーダー、あるいは、マネジャーという肩書をお持ちでしょうか。
日本では、組織のリーダーやマネジャーのことを、一般的に「管理職」と呼ぶことが多いですね。
大手・中堅企業では、管理職(特に新任管理職)になると「管理職研修」が実施されるところが多いようです。内容は様々ですが、組織・業務・人材に対するマネジメント(管理)の知識や手法を学ぶことが一般的です。
「管理」の意味は?
ところで、組織のリーダーやマネジャーであるあなたは、この「管理(する)」という言葉をどのように捉え、行動していますか?
「管理」という言葉を辞書で調べてみると、下記のような意味が記されています。
- ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。
例:「品質を管理する」「健康管理」「管理教育」
- 事が円滑に運ぶよう、事務を処理し、設備などを保存維持していくこと。
例:「公園を管理する」「施設管理」
- 法律上、財産や施設などの現状を維持し、また、その目的に沿った範囲内で利用・改良などを図ること。
現在、管理職であるあなたの行動は、ひょっとしたら、①のように部下を「管理する」ことに躍起になっているのではないでしょうか。つまり、チームの目標達成のために、部下の目標や行動を逐一管理している状態を続けているということです。そこであなたは、部下に対して、指示・命令、指導・教育といったことを日々実践しているというわけです。
リーダーに求められる理想的な「管理」とは
もちろん、私は、このことを否定しているわけではありません。会社組織であれば、利益を追求するために、組織や人材を統制することは必要不可欠なことだからです。
ですが、指示・命令、指導・教育が延々に続くとなると、そこで働く部下達はどうなってしまうでしょうか。
おそらく、彼らの心は疲弊し、パフォーマンスは次第に低下、結果としてチームの目標達成は未達、といった悪循環に陥りかねないのではないでしょうか。
そうならないために、私が推奨したいのが、上記の②または③のように部下を「管理する」という手法です。
すなわち、「部下を常に良い状態に保つために現状維持、必要に応じて、改良を図る」ということです。
部下のやる気を高めるリーダーのスキル
これを実践するためには、管理職であるあなたが部下と信頼関係を築く必要があり、そのために必要なコミュニケーションスキルを身につける必要があるでしょう。場合によっては、部下の能力を引き出すスキルも必要になるかもしれません。
具体的には、以下のようなスキルです。
【承認】相手のありのままの事実や存在や変化を受け止め、伝えるスキル
【傾聴】相手の話に心を集中させて聴き、口にしていないことも積極的に聴きとり、相手の意図を深く理解するスキル
【質問】相手の中にあるものを引き出すとともに、曖昧なものを明確にし、具体的にするスキル
これらのスキルを習得することで、あなたは従来の管理手法から脱し、新しい管理手法を手に入れることができるでしょう。それはすなわち、あなたがビジネスリーダーとして一段ステップアップするということに他なりません。
我々がご提供する「JRLAビジネスリーダー認定プログラム」は、管理職・リーダーの方のビジネスコミュニケーションとリーダーの自己基盤(人間力)を高められるプログラムです。
最初の研修「M1:リーダーシップ基本研修」では、リーダーに求められるコミュニケーションスキルの全体像を学び、「承認」「傾聴」「質問」のスキルを習得します。
「JRLAビジネスリーダー認定プログラム」の全体像は、分かりやすくまとめられた以下の資料をご覧ください。
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大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。