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当ブログでは、組織内の研修・人材育成担当者の方、管理職やリーダーの方々に役立つ情報を発信しています。組織改革、管理職育成、リーダ研修、人材開発、リーダーシップ開発、ビジネスコミュニケーションなどのご参考になれば幸いです。JRLAの理事3名が執筆を担当しています(月:林、水:向川、金:大石)。

各記事の読了時間:約2分

「フォロー」と「フォローアップ」の違い

組織のリーダー、あるいは、マネジャーであるあなたは、仕事上、自分の部下に対して「フォロー」または「フォローアップ」をした経験があるでしょうか?


「YES」と答えた方に再度質問をします。

あなたが行ったことは、「フォロー」でしたか?それとも「フォローアップ」でしたか?


「フォロー」と「フォローアップ」の違いを言えますか?

​​​​​​​この似て非なる言葉の意味を、あなたは考えたことがあるでしょうか?

私は、研修やコーチングの講座時に、受講者の方にこの2つの言葉の意味を尋ねることがあります。受講者の方から出て来る回答は、たいてい以下のようなものです。




「フォローは、対象者をサポートすること、フォローアップは、対象者をサポートしながら(「アップ」という言葉が付いているので)成長させること」

「フォローは、対象者のできないことをカバーすること、フォローアップは、対象者のできないことをできるようにさせること」



いずれもいいセンを行っていますね。これに対して、私は、辞書に掲載されている下記の言葉をもって正解に代えています。


■フォロー
対象者の足りないところを後から補うこと

■フォローアップ
対象者にある事柄を徹底させるために、後々まで面倒をみたり、追跡調査をしたりすること


質問の意図に置き換えて言えば、フォローとは、「部下ができていないことを、上司が代わりに行うこと」であり、フォローアップとは、「部下ができるようになるために、上司ができるようになるまで面倒をみること」ということができます。行動の主体で言えば、前者の場合は上司、後者の場合は部下ということになりますね。


実は「フォロー」も「フォローアップ」も両方大事

ここでご注意いただきたいことは、私はこれらの優劣を語っているわけではない、ということです。仕事においては、状況に応じて、「上司が部下をフォローすること」も「上司が部下をフォローアップすること」もいずれも必要になるからです。


ただ、ここで考えていただきたいことは、どちらの行動が部下の育成につながっているか、という点です。言葉の意味からすれば、「部下の成長を促す」という明確な目的がある場合は、あなたは「フォロー」ではなく「フォローアップ」をする必要があるということですね。


「フォローアップ」が部下の成長を促す

実は、私が専門とするコーチングの分野においても「フォローアップ」という概念があります。


コーチングとは、一般的にクライアントとの協働関係をベースに、セッションを継続し、成果を積み重ねていくことで、目標を達成することや問題を解決することを目指すものです。言い換えれば、コーチングは、1回のセッションのみで目標達成までの全ての道筋を見つけたり、問題解決したりするものではありません。

​​​​​​​

コーチングの期間中、セッションを継続していくプロセスの中で、コーチは、クライアントがコーチと約束した事柄を実践したかどうか、実践できていなければ何が理由でできなかったのか、そのことから何を学んだのかといったことを「フォローアップ」していくのです。


クライアントは「フォローアップ」があることにより、自律的に行動できるようになっていく、つまり、成長していくことが可能になるのです。


最後にあらためて質問します。

あなたが実践してきたことは「フォロー」でしたか?それとも「フォローアップ」でしたか?

もし答えが前者であれば、後者のスキルを身につけてみたいと思いませんか?

大石 典史
大石 典史

東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。

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