JRLA Staff Blog
「評価面談」の基本ステップとは何か?
「評価面談」の基本ステップとは何か?
先週に引き続き、本日も「評価面談」について取り上げます。
本日は「評価面談」に必要な基本ステップを考えてみたいと思います。
先回のブログでは、評価面談に必要な要件について整理しました。
◆『「評価面談」にもスキルは必要か?』
https://www.jrla.jp/blog/200124
ブログの中では、評価面談に必要な条件やスキルについて触れているのですが、その中に、「オープニング」「エンゲージメント」「クロージング」という3つのステップがあったことを覚えていますでしょうか。
今日は、あまり耳慣れないこの3つの言葉について、詳しく見ていきたいと思います。
「面談」の基本ステップとは?
先回のブログでもご紹介した『部下を育てるPDCA 面談』(吉田繁夫/吉岡太郎著 同文舘出版)では、「オープニング」「エンゲージメント」「クロージング」を下記のように定義しています。
① オープニング
オープニングは、面談の目的の会話に入るまでの助走部分と言えます。具体的には、以下のステップを踏むことが求められます。
▶目的を伝える
▶進め方を伝える
▶完了条件と、そのことのメリットや意義を伝える
② エンゲージメント
エンゲージメントは、面談の目的となる会話のメインとなる部分です。これは、以下のように言い変えることもできます。
▶オープニングで伝えた進め方を行って、完了条件に達するまでの会話そのもの
③ クロージング
面談の最後に行う部分です。エンゲージメントで仮に面談の完了条件に達していたとしても、きちんとクロージングを行います。
▶どちらかの、あるいは、双方の「次の行動」を確認する
▶今後のサポートの約束を伝える
「評価面談」の基本ステップはどうなるか?
上記は、面談における基本ステップになりますが、いわゆる評価面談では、この基本ステップがどのように変わるのでしょうか?評価面談が「合意する」面談であることを前提に考えると、下記のようになるでしょう。
① オープニング
▶目的を伝える
▶進め方を伝える
▶完了条件と、双方/組織のメリットや意義を伝える
② エンゲージメント
▶伝えたい内容を話す/または、相手に話してもらう
▶互いの理解を確認する
▶新たな合意できる内容について、アイデアを出し合いながら決める
③ クロージング
▶相手の「次の行動」を確認する
▶今後のサポートの約束を伝える
▶時間をかけて合意を生み出せたことの感謝を伝える
まとめ
評価面談におけるスキルは、1on1ミーティングほど必要とされないかもしれませんが、上記のように見てくると、やはりスキル(ステップ含む)は無いよりもあった方が良い、という結論に行き着くのではないでしょうか。
あなたがもし、自分の実施している評価面談に行き詰まりを感じているようであれば、「スキルを身につける」という選択を増やしても良いかもしれませんね。
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。