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当ブログでは、組織内の研修・人材育成担当者の方、管理職やリーダーの方々に役立つ情報を発信しています。組織改革、管理職育成、リーダ研修、人材開発、リーダーシップ開発、ビジネスコミュニケーションなどのご参考になれば幸いです。JRLAの理事3名が執筆を担当しています(月:林、水:向川、金:大石)。

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上と下に挟まれて…。中間管理職のあるべき姿とは?

 当ブログをお読みの方の中には、中間管理職の立場にあって「上からも下からも突かれて、困ってしまう…。」と悩まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 私自身も、ビジネスやその他の環境において、同じように苦労することが多々ありました。「時間薬」に頼るしかないときもあれば、うまく壁を乗り越えられたこともあります。

 今回は、上記のような方々の何らかのヒントになればと思い、私の学生時代の体験をご紹介したいと思います。


自分の態度を棚にあげ文句を言う「上」や「下」

 私は学生時代、軽音楽部に所属していました。

 部員たちがそれぞれバンドを組んで放課後に部室などでバンド練習を行うのですが、当部の特長として「ジュニア制度」という制度があり(弟子入りのようなもの)、下級生は上級生のバンドの「ジュニア」となることで、機材の使い方や演奏のテクニック等の指導を受けられる一方で、機材を運んだりする役割を担うというような制度でした。

 部員は100名近くおり、軽音楽部といっても、先輩・後輩の関係は、大学の中でも体育会系のように厳しい部でした。


 私は、2年生の後半よりこの部の部長を務めることになり、100名をまとめる立場になりました。

 しばらくすると、4年生などの先輩達から、「最近、1年は弛んでいるんじゃないか」とか「先輩への挨拶がなっていない。尊敬が足りない」などの不満を部長の私にぶつけてくるようになりました。

 また、後輩たちからは、「先輩達は何も教えてくれない。偉そうにしているだけじゃないか」などの不満の声が上がってくるようになり、上級生と下級生の対立は、日々大きくなっていきました。

 私を含め幹部メンバーは、「どうしたものか…」と頭を抱える日々が続きました。


「上」の人たちへの挑戦

 ある日、数ヶ月に一度の、全部員による会議の日を迎えました。私は議長の立場で、出席者から見下ろされる大学の教室の演壇で、意を決して次のように発言をしました。


 「”先輩は先輩らしく”、”後輩は後輩らしく”あることを、皆さん一人一人に考え直してもらいたいと思っています。下級生が上級生に挨拶をしないのはなぜでしょうか? 先輩が先輩らしくないからでしょう。上級生が下級生に指導したり協力してくれないのはなぜでしょうか? 下級生が教えてもらう態度ではないからでしょう。私は、上級生・下級生がお互いに協力し合えるような部にしていきたいと考えています。どうか皆さん、ご協力をお願いします!」


 上下関係が厳しい部において、部長とはいえ、先輩たちにこのような発言をすることは、とても勇気がいることでした。

 しかし、その不安をよそに、先輩たちからの反発はなく、「分かったよ。お前が言うなら協力するよ」と多くの先輩たちが納得してくれました。

 その後、上級生の態度は変わり、下級生の面倒をよく見てくれるようになり、関係性は改善されていきました。


「上」とも「下」とも信頼関係を築くには

 この経験から学んだことは、上と下の中間に挟まれる立場において、まずはしっかりと上の人たちとの信頼関係を築いておくこと。

 これは、上の人たちの言うなりになるということではなく、自分の意見をしっかりと持ち、前向きな意見として上の人たちに発信することが大切だと私は思います。また、率先して行動することも大切でしょう。

 「お前が言うなら仕方ない」とまで言われるようになれたら最高です。

 

 一方で、下の人たちの不満や声を真摯に受け止め、上の人たちの協力が必要な問題であれば、保身に走らず、部下達の言葉を代弁したり、上と交渉したりする行動を示すこと。

 そうすることで、下の人たちとも信頼関係を築くことができ、組織やチームのために協力をしてくれるようになるのだということを実感しました。

 言わば、自分の意見もしっかりと話すことができる「通訳」のような存在と言えるでしょうか。


 今回の例は、学生社会での話であって、ビジネス組織の中とは異なる点もあるでしょう。

 しかし、同じような構図の状況になることは、私が社会人になってからも数多くありましたが、解決のためのプロセスやその基盤となるものは同じでした。


 このように、中間管理職として上と下の関係性を結びつけ、より良い結果や成果を生み出すためには、リーダー自身の「マインド」や「あり方」をを養うことに加え、いくつかの「コミュニケーションのスキル」を身につけておくことが望ましいでしょう。

 どのようなスキルが必要になるのかについては、こちらのページをご覧ください。ご参考になれば幸いです。

林 英利
林 英利

JRLA(一般社団法人 日本リレーショナルリーダーシップ協会)代表理事。大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)などを経て、プロコーチ・研修講師として独立。2015年より銀座コーチングスクール代表。国際コーチ連盟(ICF)日本支部 顧問

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