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「グループ」と「チーム」の違い
当ブログでは、組織内の研修・人材育成担当者の方、管理職やリーダーの方々に役立つ情報を発信しています。組織改革、管理職育成、リーダ研修、人材開発、リーダーシップ開発、ビジネスコミュニケーションなどのご参考になれば幸いです。JRLAの理事3名が執筆を担当しています(月:林、水:向川、金:大石)。
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「グループ」と「チーム」の違い
こんにちは。日本リレーショナルリーダーシップ協会(JRLA)の大石典史です。
あなたの所属している組織にはいろいろな単位があると思います。
あなたがビジネスパーソンであれば、まずは会社組織における単位が頭に浮かぶのではないでしょうか。
例えば、「○○事業部」「△△部」「××課」などですね。組織によっては、「●●チーム」や「▲▲グループ」といった名称もあると思います。
ところで、あなたは、組織における比較的小さな単位とも言える「チーム」や「グループ」について、この違いを正確に説明することができるでしょうか。
これらの言葉を辞書で調べてみると、下記のような意味が載っています。
■グループ
共通する性質によってまとめられた集団。行動を共にする集団。仲間。
■チーム
ある目的のために協力して行動するグループ。組。
言い換えると、グループは「目的や目標を持たない、共通する性質を持つただの集団」であり、チームは「目的や目標を持ち、それを達成するために一致団結して活動する集団」であるということが言えそうです(ここで、グループについて「ただの集団」と書いていますが、この表現に他意はなく、あくまで、チームとの違いを明確にするために使用した比較表現であるとお考えください)。
では、この「グループ」と「チーム」には、具体的にはどのような人材が集まる(集められる)のでしょうか?
上記の説明から、グループには「同じ属性(国籍・性別・年齢など)や、共通の趣味や志向を持つ人材」、チームには「(目的や目標達成のために集められた集団なので)それぞれに個性や特性があって、役割が決まっている人材」と言えそうです。
このように捉えると、会社組織における単位名称としては、「グループ」よりも「チーム」のほうが適切であるように感じますね。私の過去を振り返ってみても、かつて所属していた会社では、「●●チーム」という名称をつけている組織が多かったように思います。あなたの会社ではいかがでしょうか。
この「チーム」という名称については、「プロジェクトチーム」を想像してみるとわかりやすいかもしれません。例えば、会社の新規事業プロジェクトチームには、企画・開発・マーケティング・営業・管理部門等、様々な役割を持った人材が、事業の目的や目標達成のために集まる(集められる)、といった具合ですね。
では、この「グループ」と「チーム」をまとめる人材は、それぞれどのような人材が適していると思いますか?
これまでの説明から、グループには「皆がまとまって行動できるように全体を管理するマネジャー的人材」が適しており、チームには「皆の個性や特性を尊重しながら、個々の役割を果たせるように牽引するリーダー的人材」が適していると言えるのではないでしょうか。
グループに求められるマネジャー的人材、チームに求められるリーダー的人材、それぞれまとめ役には変わりませんが、果たす役割からすると、後者のほうがより高度な能力を求められるような気がしませんか?
それは決して気のせいではありません。すなわち、前者は、その人が費やした時間や経験からある程度果たせるものではありますが、後者は、そのために必要なマインドやスキルが備わっていてはじめて果たせるものだからです。
あなたが、もし、チームのリーダー的存在であるならば、そのマインドやスキルを身につけてみたいと思いませんか?
大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。