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リーダーシップに必要なマインドとは
当ブログでは、組織内の研修・人材育成担当者の方、管理職やリーダーの方々に役立つ情報を発信しています。組織改革、管理職育成、リーダ研修、人材開発、リーダーシップ開発、ビジネスコミュニケーションなどのご参考になれば幸いです。JRLAの理事3名が執筆を担当しています(月:林、水:向川、金:大石)。
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リーダーシップに必要なマインドとは
さて、前回は「リーダーシップが発揮された行動」として、
目標達成行動と組織維持行動の2種類に分類される
というお話をしてきました。
創造力豊かな方であれば、ここで疑問を持たれるかと思います。
目標達成行動といえば、
熱心な、情熱的な、明るく前向きな、責任感、達成意欲
といった言葉がイメージされ、
組織維持行動といえば、
冷静な、誠実な、謙虚な、懐が深い、器が大きい、オープンな
といった言葉がイメージされ、
そんな多才なキャラクターをもつ人間がいるのかと。
決してパーフェクトな人物を求めてはいません。
リーダーシップを発揮して欲しいシーンで、
このような一面が見えるとメンバー・フォロワーは安心するのです。
ただし、人には生まれながらの性格があります。
その性格・マインドをどのように磨いていくのか
今回はリーダーシップのマインドについてお話していきます。
リーダーはポジティブであれ
リーダーはチームがどんな状況であっても、
常にメンバー・フォロワーの心をひとつにする働きかけ
が必要です。
そのために必要な大原則は、リーダーはポジティブであれ。
しかし、どんなに優れたリーダーであっても、
失敗した時、メンバーや上司、クライアントと衝突した時などは、
ネガティブになってしまいます。
このような状況下であっても、すぐに気持ちを切り替え、
ポジティブな姿勢を示すために必要なことは、己を知ることです。
当協会では、リーダーシップ基本研修の中で、
自己理解し、自己開示するセッションを用意しています。
あなたの長所・短所、強み・弱みは何ですか?
過去に上手くいかない状況に直面した時に、
どのような人の協力を得て、どのように立ち直りましたか?
これまでのご自身の人生を振り返っていただき、
その中から、ご自身の長所・短所、強み・弱みをあらためて理解していただき、
それを自己開示する勇気を得ていただきます。
自分はこのような状況だと、短所が出てしまうから、
自分はこのような状況だと、弱みを見せてしまうから
というように、自分がポジティブになれないケースを認識し、
まわりのメンバーに自己開示することによって、
そのようなシーンになったら、私がサポートします
私がリーダーを止めます
といった協力者をつくることがリーダーには必要です。
あくまでもご自身の長所、強みを活かすことに注力しましょう。
長所、強みを活かし続けると考えれば、
いつもポジティブでいられますよね。
大切なことは承認と傾聴
自分を認め、自己開示するというお話をしましたが、
自分を認めるためには、
強がっている、見栄を張っている自分の声ではなく、
ご自身の本音、心の声に耳を傾けなければいけません。
自分はこのような事象に弱いのだ
自分はこのような事象に対して、悪い面が出てしまう
というご自身を認めてあげましょう。
ご自身を受け止めてあげる承認の心です。
そして、受け止める際に必要なのが、傾聴の姿勢です。
これは同様に、個々のメンバーやチーム内でのコミュニケーションにおいても必要です。
メンバーのキャラクターを受け止める
メンバーの心の声に耳を傾ける
いったん受け止めてもらうこと、心から本音を聴いてもらえること
これはメンバーを勇気づける上でたいへん効果があります。
どんなキャラクターの方であれ、
ぜひ、メンバーに対しても、チーム内においても、
まず、承認と傾聴のマインドを示してください。
それによって、チーム全体に安心感と勇気が生まれ、
心をひとつにする働きかけ、つまり信頼関係づくりにつながっていきます。
マインドは磨かれる
スキルが継続的なトレーニングによって上達するのと同様に、
心掛け次第で、マインドは磨かれます。
自分の長所・短所、強み・弱みを理解し、自己開示しつつ
短所や弱みを克服しようとする意識を継続して持つこと。
メンバーに本音で語ってもらえるように、
ありのままのメンバーの存在を認め、心から聴く姿勢を見せること。
心掛けによって、毎日がとてもおおらかな感情で包まれていくことを実感できます。
リーダーシップのマインドを磨き、
情熱的であり、かつ謙虚になれるリーダーを目指しましょう。
向川 敏秀
JRLA(一般社団法人 日本リレーショナルリーダーシップ協会)専務理事。積水ハウス、松下電器産業グループなどを経て、経営コンサルタント、研修講師として独立。/銀座コーチングスクール銀座一丁目校代表