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礼節あるリーダーが守るべき3つの原則とは?

礼節あるリーダーが守るべき3つの原則とは?

🕙 2020-03-20 06:00 👤 大石 典史

あなたは「礼節あるリーダー」でしょうか?

自信の無い方は、ぜひこちらをご覧ください。

「礼節」とは「礼儀正しさ」のこと

最近、書店で『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(クリスティーン・ポラス著 夏目大訳 東洋経済新報社)を目にしました。「礼儀正しさ」とか「礼節」といった、いわば人が社会生活をおくる上で当たり前のことが、ビジネス書のタイトルになっていることに興味を抱き、思わず手に取りました。

本書では、タイトルこそ「礼儀正しさ」となっていますが、本文では「礼節」という言葉で統一されています。

この「礼節」の定義は、本書によると「無礼な態度でないこと」とか「礼儀正しく節度ある態度で周囲に接すること」とされています。

ちなみに辞書では、「社会生活の秩序を保つために必要とされる行動・作法」(大辞林)となっていましたので、ここでは「ビジネスを円滑に行う上で必要とされる行動・作法」と捉えると良いかもしれません。

本書の目次は、興味深い項目が並んでいました。

個人的に、特に目を引いたものを以下に抜粋します。

第1章 無礼な人が増えた根本理由

第3章 礼節がもたらす5つのメリット

第6章 礼節ある人が守る3つの原則

第9章 礼節あるメールの作法を身に付ける

第11章 礼節を高めるコーチングを取り入れる

第13章 無礼な社員とどう向き合うか

第14章 無礼な人から身を守る方法

礼節ある人が守る3つの原則

上記の中から、今日は「第6章 礼節ある人が守る3つの原則」を取り上げ、「人」を「リーダー」に置き換えた場合の私なりの見解をお話したいと思います。

[原則1] 礼節ある人は笑顔を絶やさない

楽しそうにしている幼い子どもが傍にいたら、誰もが微笑まずにはいられないように、笑顔には周囲の人たちの能力を高める力があることがわかっています。アメリカ海軍の隊長を対象とした実験では、雰囲気が明るく、人員同士の交流が活発な戦隊の隊長は、隊員への感謝の気持ちをわかりやすく表現し、どの隊員に対しても優しく、よく笑う、という特徴があったそうです。

[原則2] 礼節ある人は相手を尊重する

アメリカのコンサルティング会社が実施した世界的な調査によれば、社員(メンバー)への仕事のやる気を大きく左右するのは、上層部(リーダー)の姿勢だと言います。すなわち、上層部が自分たちの幸福に関心を向けてくれているなと感じることができればやる気を出すし、そうでなければ、あまり熱心に仕事に取り組まなくなるという結果が表れたとのことです。

[原則3] 礼節ある人は人の話に耳を傾ける

人の話をよく聞くことは人間関係を築き、維持し、深める上で絶対に必要なことです。相手の話を熱心に聞けば、その人のことを気にかけ、大事にしていると、また、人間関係を保ちたいと思っていることが伝わるからです。このことは、[原則2]にある「礼節ある人は相手を尊重する」ための具体的行為のひとつ、と言い換えることもできますね。

まとめ

このように見てくると、あなたが礼節のあるリーダーになろうと思ったら、何も特別なことを実施しなければいけない、ということではなく、むしろ、人として当たり前のことを当たり前のように実施することが必要である、ということが言えそうですね。

そのための最初の一歩として、まずは相手を「認め」、相手の話を「聴く」という、コミュニケーションにおける基本をしっかりと身につけることが重要であると言えそうです。

大石 典史

東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。