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礼節あるリーダーのメール作法とは?

礼節あるリーダーのメール作法とは?

🕙 2020-03-27 06:00 👤 大石 典史

あなたが「礼節あるリーダー」であるならば、守るべき「3つの原則」に加え、「メール作法」についても是非覚えておいてください。

オフラインでは丁寧なのに、オンラインで怪物になる?

今日のJRLAブログでは、先週に引き続き、『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』より「第9章 礼節あるメールの作法を身に付ける」を取り上げ、リーダーが守るべきメールの作法についてお話したいと思います。

本書でも触れられていますが、メールはさまざまな形でビジネスに役立っていますが、メールがあるせいで、昔では考えられなかったような無礼な振る舞いをしてしまう人がいることも事実です。これを本書では「オフラインでは丁寧なのに、オンラインで怪物になってしまう人がいる」と表現していますが、言い得て妙といったところでしょうか。

怪物(モンスター)にならないために、やってはいけない3つのこと

リーダーであるあなたが、部下に対して怪物(モンスター)にならないためには、本書にあるような「やってはいけない3つの使用方法」を心得ておく必要があるのではないでしょうか。

1. 会って伝えるべきことをメールで済ます

微妙な問題や、揉める恐れのある用件などはメールを使ってはいけない、と主張しています。たとえば、人事に関わる用件などは、確実に本人に会って話すようにする必要があります。少しでもメールで伝えることを迷うようであれば、会うか、電話を選択するようにする、ということです。

2. 会議中にスマートフォンをチェックする

タイトルでは「スマートフォンをチェックする」となっていますが、趣旨としては、会議中に参加者がパソコンやスマートフォンに打ち込んだりチェックしたりしているのは、(たとえそれが会議に必要なことであっても)会議に集中していないと相手(話し手)が感じてしまうから避けるべきである、ということです。ここでは、相手を尊重していることを伝えるために、会議に集中している姿勢を見せる必要があります。

3. 勤務時間外にメールを送る

ここでは、リーダーは、メールの送り方について、相手を尊重するような使い方をするべきである、と言っています。具体的には、夜中や週末など、勤務時間外にメールを送ってしまうと、自分はすぐに返信があることを期待するし、一方で部下には、すぐに読んで返信しなくてはいけないと思わせてしまうため、(たとえメールを書くことが勤務時間外であったとしても)送ることは勤務時間中にすべきであると説いています。

実は「やってはいけないこと」にこそ、注目すべきである

先回のブログでは、リーダーの「守るべきこと(=やるべきこと)」について取り上げましたが、今回はメールの作法という限定的な領域ではありますが、「やってはいけないこと」について取り上げました。いずれにしても、そこには「相手を尊重する」という姿勢が貫かれているように感じます。

あなたが礼節あるリーダーとして活躍するためには、「相手をひとりの人間として尊重する」というマインドを常に持ち続けることが重要である、と言えそうですね。

大石 典史

東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。