JRLA Staff Blog
「楽観的」なリーダーと「楽天的」なリーダー
「楽観的」なリーダーと「楽天的」なリーダー
経済に深刻な影響を及ぼしている新型コロナウィルス。
この未知なる怪物に、あなたはどう立ち向かいますか?
このご時世にあなたの取るべき姿勢とは?
4月に入り、新型コロナウィルスの影響も一段落・・・というわけにもいかず、この未知なる怪物は、私達の想像をはるかに超える拡大を見せ、経済に深刻な影響を及ぼしています。
そんな中、あなたは「楽観的」でいられますか?それとも「楽天的」でいられますか?
言葉の意味を正確に捉えてみる
「何を言っているのだろう?」と思われるかもしれませんね(笑)。
そもそも日本語は、世界で最も複雑な言語のひとつであると言われていますが、言い換えれば、それだけ表現方法が多様にある、ということも言えるでしょう。結果的に、意味をよく理解しないまま使用しているであろう言語に出くわすことがあります。
例えば、今日ご紹介する「楽観的」と「楽天的」もそのひとつかもしれません。
あなたは、この言葉の意味を理解して使用していますか?
ここで、それぞれの言葉の意味を調べてみたいと思います(「デジタル大辞泉」より)。
◆楽観的
物事をうまくいくものと考えて心配しないさま。
◆楽天的
物事にくよくよしないでいつも明るいほうに考えていくさま。
あらためて言葉の意味を調べてみると、それぞれが「似て非なるもの」であることに気づくと思います。
ここで、新型コロナウィルスを例に取ることは不謹慎かもしれませんが、まさにこの新しい恐怖に対する発症国の初期対応は、「楽観的」であったとみることができるのではないでしょうか。
あなたはどちらのタイプのリーダーか?
では次に、この「楽観的」と「楽天的」を、リーダーのあり方に置き換えて考えてみたいと思います。
【事例】
あなたは、企業研修を企画・販売する会社の社長(リーダー)です。新型コロナウィルスの影響で、クライアントが予定していた研修を延期または中止する動きが出て来ています。あなたが「楽観的」なリーダーだったらどんな対応をしますか?また、「楽天的」なリーダーだったらどうでしょうか?
この事例に対する私の考え方は以下のとおりです。
◆楽観的なリーダー
新型コロナウィルスの影響は、暖かくなればいずれ収束するだろうと考え、世間の動向を見守りつつも、特に対策は講じない。
◆楽天的なリーダー
新型コロナウィルスの影響で、仕事に支障が出ていることは深刻に受け止めないといけないが、一方で、くよくよしていても何も始まらないと考え、今できることに専念する。例えば、在宅でもできる研修のあり方を考えたり、新規事業の企画を練ったりするよう部下に指示する。
いかがでしょうか。このことからも「言葉の意味を正確に捉えてみる」ことがいかに大切であるかをご理解いただけるのではないでしょうか。
あなたが、部下に影響を与えるリーダーを目指すのではあれば、ささいなこと(ここでは「言葉の意味を正確に捉える」こと)でも実施すれば、それはやがて、部下や組織にとって大きな変化に繋がっていくのではないかと思います。
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大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。