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自己肯定感の低い部下とどのように向き合うか?
自己肯定感の低い部下とどのように向き合うか?
最近、よく見聞きする「自己肯定感」という言葉。
あなたの部下の自己肯定感が低かったら、あなたはどうように向き合いますか?
「自己肯定感」とは何か?
最近、「自己肯定感」という言葉をよく見聞きします。
例えば、インターネット上の記事や書籍のタイトルや仕事現場(研修や講座)などなど。
あなたの周りではどうでしょうか?
この「自己肯定感」という言葉、辞書を引かずとも言葉のつくりから何となく意味は理解できそうですが・・・、念のため辞書を紐解くと、以下のような説明がされていました(厳密には「自己肯定感」という言葉は載っていなかったため、ここでは「自己肯定」の意味を載せています)。
『自らの存在意義や価値などに関する積極的な評価、自己評価することなどを指す表現。「自己否定」に対する語として用いられる場合を除けば、もっぱら「自己肯定感」の語として用いられる。自己肯定感は円滑なコミュニケーションや人間関係の構築などに大きな影響があるとされる』(実用日本語表現辞典)。
この説明からすると、仕事に携わる上で、自己肯定感は「ある」または「高い」に越したことはなく、「ない」または「低い」場合には、多少なりとも業務に支障をきたす可能性があると言えそうです。
もし、あなたが組織のリーダーであれば、あなたの自己肯定感は、少なくとも同僚や部下よりは高いだろうと想像することができます。
一方で、あなたよりもおそらく低いであろう部下の自己肯定感を高めようと思ったら、あなたはどのように部下に向き合うべきでしょうか。
自己肯定感の低い部下との向き合い方
相手の程度により変わってくるとは思いますが、ここでは、特に低いと感じる部下に対しての向き合い方についてお話したいと思います。
Step1.これまでの経験(特に成功体験)を尋ねる
Step2. 相手の反応により、以下①~③の対応を心掛ける
① 部下が経験を肯定的に捉えているとき
部下が話してくれた内容について、しっかりと認めます。この時、当然ですが、上司からの否定的な意見は避けるようにします。
例:「さすがですね。」「それはすばらしいですね。」「よく頑張りましたね。」
② 部下が経験を否定的に捉えているとき
部下がなぜそのように捉えているのかを質問し、上司から肯定的なフィードバックを行います。
例:「そのように捉えている理由は何でしょうか?」「どうしてそう思うのですか?」
「私には、・・・のように感じます。」「・・・のように感じますが、いかがですか?」
③ 部下が経験からの「学び」や「成長」に気づいていないとき
部下の話を聞いて、上司が③のように感じたら、以下のような質問やフィードバックをします。
例:「その経験から学んだことは何でしょうか?」「この経験を次に活かすとしたら?」
「私には、・・・のように感じます。」(用法は上記②のフィードバックに同じ)
まとめ
上記①~③の対応で大切なことは、いずれの場合も、まずは「部下を一人の人間として認める」姿勢を持つことが必要であるということです。
部下の置かれている状況に応じて、ぜひ実践してみてください。
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大石 典史
東証一部上場企業2社を含む4社で法人営業、コンサルタント職、人事総務等を経験。現在は、銀座コーチングスクール(GCS)丸の内校代表、研修講師、パーソナルコーチを務める。国際コーチ連盟(ICF) 認定コーチ(ACC)。