JRLA Staff Blog
効率よく目標を達成するための「リソース」とは
効率よく目標を達成するための「リソース」とは
あなたは、リーダーとして、チームの「リソース」を有効に活用しているでしょうか?
今回は、目標を効率よく達成することに役立つ「リソース」について解説します。
「なんであの時に使わなかったのだろう…」
「これ、いつか使えそうだな」と思った道具を、クローゼットの中などにしまったものの、そのことを忘れ、あとになって、「こんなの持ってたんだ! 何であのとき、使わなかったんだろう…」と残念な思いをしたことが、一度や二度はあるのではないでしょうか?
せっかく便利なものを持っているのに、必要な時に使わないなんて、大変もったいないことです。
しかしこのようなことは、日常の中でよく起きていることなのですが、「もったいないことをしている」と気がつくことは、稀なことなのかもしれません。なぜなら、「しまったまま、忘れていること(もの)」のほうが圧倒的に多いからです。
このようなことは、先の例のような「道具」に限った話ではありません。過去の経験や情報、知識、スキル・能力、人脈のほか、時間やお金…。これらについても同様に、「持っている」ことを忘れてしまっていることが多く、忘れられた「遊休資産」となってしまっているのです。もったいないですよね。
効率よく目標を達成するための「リソース」
この、個人や組織がもつ、経験や知識、スキル・能力、人脈のほか、時間やお金のことを、コーチングでは、「リソース」とよんでいます。
コーチングのセッションの中では、コーチがクライアントのリソースを引き出し、目の前の課題や取り組みの中で、それらを活用できるようにサポートします。
コーチングの場でなくても、課題や問題解決に向けて、このようなリソースに向けた視点で考えてみることは有効です。
・これまでに、似たような経験はなかっただろうか?
→ そうだ、あの時の資料を読み返してみよう。
・会社の中で、このテーマについて一番詳しいのは誰だろう?
→ そうだ、先月、隣の課に転勤してきた、○○さんに聞いてみよう。
・この件をディスカッションするには、どの時間の中で行うと良いだろう?
→ そうだ、来週の部の全体ミーティングの時が良さそうだ。
組織のリソースを活用する
松下幸之助氏は、「全員の知恵が経営の上により多く生かされれば生かされるほど、その会社は発展する」として、「衆知を集める」ことの重要性を説きました。
リソースについても、リーダーであれば、チームが効率よく目標達成できるように、個々のメンバーが持つリソースを引き出し、メンバー個人や全体で活用できるように支援する能力を高めていくと良いでしょう。
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林 英利
JRLA(一般社団法人 日本リレーショナルリーダーシップ協会)代表理事。大和ハウス工業(株)、トヨタ自動車(株)などを経て、プロコーチ・研修講師として独立。2015年より銀座コーチングスクール代表。国際コーチ連盟(ICF)日本支部 顧問